訴え

 


バンコクの天気は、雨がやんだり降ったりの繰り返しでした。

今日の稽古はどうしたものか…と朝からお世話役と相談をしていました。稽古は14:30ですが、中止の判断を決めたのは10:30です。

全員がスクンビット周辺に住んでいればギリギリでいいでしょうが、遠くから来るメンバーがいるため、早めに伝えなければなりません。自然を相手に数時間前に予想して判断をしなければならない、今回に関していえば難しかったです。

保護者からは、今の季節天気予報はあてにはならない。タオルと着替えがあれば問題ないのでは?大雨は困るがそうでなければカッパを持たせたり臨機応変に対応しては?突然の中止は困る。子どももショックを受けている。との声も。

私も含め、全員が毎週稽古をしたがっているのはよくわかっています。

前週、ベンジャシリ公園で集合してやった稽古では子どもたちは本当に生き生きとしていました。でも、こんな時期に風邪や余計な病をもらうきっかけをつくってはいけないのです。

立ち稽古が始まった今、1回1回が貴重な時間であることは絶対です。それはじゅうぶんよくわかっていますし、私もすごく悔しいです。


演劇サークルの一番の致命傷は代替案がないことです。

見事にその問題を突き付けられた日でした。


夕方…メンバーからグループラインにメールが入りました。

”今日の稽古が中止になったことに対して不満です。自分たちにとって稽古の時間は知り合いに会って共通のことをする希少な機会です。その機会を失わないことが大切だと思います。立ち稽古をできるだけできるように頑張ってほしいです。”

このグループラインには、矢野さんをはじめ現メンバーと保護者、日本に帰った24期生のメンバーと保護者がいますが、その中でこんな風に自分の気持ちを素直に伝えてくれることがまず嬉しかった。

親たちの言うことを聞いているだけではなく、ちょっと待てよといっしょに考えてくれていることがわかったのです。


保護者のひとりが立ち上がってくれました。

”雨の時はうちのアパートのプールサイドを使ってください”

オーナーさんにきいてくれたのだと思います。感謝です!


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